2026/10/17 18:25

こんにちは。 美しきもの怜杏(うつくしきもの れいあん)です。

「美しきもの」という屋号には、私が着物を通してお伝えしたい、美しさへの思いを込めています。

その言葉を考えるとき、心に浮かぶのが、清少納言の『枕草子』です。

『枕草子』に描かれた「うつくしきもの」
『枕草子』には、「うつくしきもの」という章段があります。

「うつくしきもの。瓜にかきたるちごの顔。」
瓜に描いた幼い子どもの顔。
ここでの「うつくし」は、現代の「美しい」という意味だけではなく、愛らしいもの、いとおしいものを見つめる心にも通じています。

美しさとは、ただ整っていることや、華やかであることだけではないのかもしれません。
小さなものに心を寄せること。 何気ないものの中に、愛おしさを見つけること。
そんな、ものを慈しむまなざしに、私は惹かれます。

美しい理由がある、リユース着物

着物にも、一枚一枚、それぞれの美しさがあります。
今ではなかなか出会えない色柄。 職人の手仕事が感じられる意匠。 時を重ねたからこそ生まれる風合い。 現代の装いにはない、大正ロマンやアンティーク着物の趣。
そして、その着物を大切にしてきた誰かの思い。

リユース着物は、単に一度着られたものではありません。
まだ美しく着られること。 今の時代にも、新たな魅力を見つけられること。 そして、次に袖を通す方の思い出になれること。
そこには、新品とはまた違う価値があります。

だからこそ、私たちが大切にしたいのは、ただ「リユースだから」ということではなく、その一枚を選びたくなる、美しい理由があること。

美しいから、もう一度着たい。 心惹かれるから、誰かに見てもらいたい。 大切に受け継ぎたいから、次の方へつなぎたい。
そんな気持ちが生まれる着物との出会いを、お届けしたいと思っています。

「怜杏」という名前に込めた願い

「怜杏(れいあん)」は、娘たちの名前から一文字ずついただきました。

家族への愛情と、日々の中にあるかけがえのないものを大切にしたいという気持ち。
七五三や卒業式など、人生の節目に着物をまとうこと。 家族で過ごす時間を、写真に残すこと。 いつかその写真を見返し、あの日の喜びを思い出すこと。

着物は、身にまとうものというだけでなく、大切な時間や思い出に寄り添うものでもあります。
娘たちの名前を屋号に託したのは、そんな思いを忘れずにいたいからです。

美しさを見つけ、次の誰かへ

美しきもの怜杏は、着物の美しさをお伝えするだけでなく、その着物が持つ魅力を見つけ、新たな出会いへとつないでいきたいと考えています。

古いものだからこそ、出会える美しさがある。
受け継がれてきたものだからこそ、感じられる愛おしさがある。
そして、その着物を選んだ人が、自分らしい装いを楽しみ、新しい思い出を重ねていく。

そんな循環を、着物を通して育んでいけたらと思います。

『枕草子』の時代から、人は身近なものに美しさや愛おしさを見つけてきました。

時代が変わっても、心惹かれるものを大切に思う気持ちは、きっと変わらないはずです。

美しきもの。愛しきもの。
美しさを見つけ、未来へつなぐ

美しきもの怜杏が大切にしているのは、着物が生まれた時代や、誰かが袖を通した回数だけで、その価値を決めないこと。

新品には、これから始まる物語があります。

アンティークやリユース着物には、時を重ねてきたからこその魅力や、受け継がれてきた物語があります。

どちらにも、それぞれの美しさと、選ばれる理由があります。

心惹かれる一枚に出会い、袖を通し、その人らしい装いを楽しむ。そして、その美しさや思い出が、また次の誰かへとつながっていく。

美しきもの怜杏のロゴには、そんな美しさの循環への願いを込めています。

『枕草子』に描かれた「うつくしきもの」のように、身近なものの中に愛おしさを見つけ、その価値を大切にする心を忘れずに。

新品も、時を重ねた着物も。

一枚一枚と丁寧に向き合い、その着物ならではの美しさをお届けしていきたいと思っています。

美しきもの。愛しきもの。そして、美しい理由があるもの。

美しきもの怜杏は、着物を通して、美しさと人とのご縁を未来へつないでまいります。

美しきもの怜杏
美しい理由があるリユース着物。